根に枯草菌を集めて病気予防する植物
植物の葉っぱにシュードモナス病原菌がつくと、植物は根っこからリンゴ酸を分泌し、リンゴ酸を目がけて土壌中の枯草菌が集まってくる。すると植物は病気にかからない。
2008年のPlast Physiology誌に投稿された論文です。浜松医科大学で今年の6月8日に私が紹介した論文です。
http://www.plantphysiol.org/content/148/3/1547
このようにして動けない植物は、土壌中の有用な細菌をSOS信号で呼び寄せながら、元気に成長していると考えられています。
宮ファームではこれを踏まえ、枯草菌が多いと思われる草チップを土の上に敷きます。高温で発酵している草チップを土の上に敷きます。枯草菌は高温に強いため、高温で発酵している草チップには枯草菌が優勢を占めていると考えています。
このようにして、野菜が健康的に成長することをお手伝いしています。
写真は冬野菜の準備です。
夏の雑草を刈り、耕さないでビニールマルチをかけて2週間。マルチをとって冬野菜の苗を植え、草チップを上に敷きました。
刈り草&高温マルチで枯草菌が増えていると想像します。さらに草チップを敷きました。
すぐに寒くなります。冬野菜準備に忙しい時期です。
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