植物が光合成で得た炭素を加工して隣の植物に橋渡しするキノコ
左の植物が光合成で固定した炭素が、右の植物に受け渡されていた。お互いの根の間を橋渡しして共生しているキノコを通じて。
左の植物の炭素を安定同位体13Cに置き換えて、13Cの動きを追跡したら、1度根に共生しているキノコ(図中青)に渡されて、脂肪酸などの原料になり左の植物に戻されたり、右の植物にギフトしたりしている。
このキノコは、脂肪酸だけじゃなくて13Cと土壌中の窒素Nを使ってアミノ酸を作って左右の植物に供給している可能性が高い。
資源に乏しいキノコは、植物から資源を輸入して、土壌中から原料を輸入して、モノ作りをして、植物に輸出している。
New Phytologist (2016) 210: 383-390 Julie R. Deslippe, Suzanne W. Simard
https://nph.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/nph.13797
アーバスキュラー菌根菌(AMF: arbuscular mycorrhizal fungi)は無機のNを宿主植物に提供するけど、
この菌根菌キノコ(EMF: ectomycorrhizal fungi)は有機のNアミノ酸を宿主に提供する。
一般的に言われている、植物が炭素を土壌微生物に供給し、土壌微生物はお返しに土壌中の窒素を植物に提供する。ということは、このようなことを含むと。
宮ファームでは土壌微生物を大切に考えています。
自然は美味しい。宮ファーム
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