日本微生物生態学会2016に参加

宮崎 数史

2016年11月02日 12:38

横須賀で行われた日本微生物生態学会2016に参加してきました。

http://www.microbial-ecology.jp/meeting/JSME2016/Program.html

過去、知人の自然農家さんが、うちの畑で起こっていることを科学で証明して欲しいと言っていて、当時は「科学で測定できる範疇を超えていた」のに、科学で測れることが増えてきた。そんなワクワクの微生物生態学会でした。
土まるごとの中に入っているDNA塩基配列を、瞬時に解読してくれる次世代シークエンサーの登場で、今まで見えていなかった微生物が見えてきた。RNAも瞬時に解読できるので、活発に働いている遺伝子も調べられるのね。




玄米の内部に共生している多くの微生物は空気中の窒素を固定する能力を持っている。(能力はあるけど働いてるかはまだ未知)。
稲のお母さんは、子供種子ちゃんが芽吹いたとき、貧弱な土地で窒素肥料がなくても困らないように、空気中の窒素を固定できる細菌に種子と一緒にいてもらう約束をして枯れてゆく。のかも知れない。
豆しかないと思ってた。窒素固定細菌の共生って。
https://www2.e-kenkyu.com/jsme2016-abstract/524




水田土壌中の鉄還元菌が、実は窒素固定に関与していたり。 鉄還元菌って、鉄だけ還元してる訳じゃないのね。
http://www.microbial-ecology.jp/meeting/JSME2016/pdf/P-132.pdf
例えば私宮崎は、サッカーも好きだし、飲み会も好きだし、農業も好き。みたいな。




自然農家が学会に行くことは面白い。
次は学会発表してみたい。資金がない中で簡易的な方法で、農家の視点だから思いつくことが、誰かのヒントになれば面白い。
発見した有用な微生物を培養して増やして農業資材として販売する企業は研究資金があり、
一方、そのまんまの土壌も素晴らしい。そのまんまの土壌のベストな状態はどのように保てるかを思うとワクワクする。


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