師匠に学び、先輩農家さんを見学し、土壌微生物系の学会に参加し、科学で解明されたことを学んだ上で、畑を観察して畑で起こっていることを想像し 、実験して実践する。
2018.4月時点の基本は下記の3要素。
1: 草を細かく刈って畑にそのまま残し
2: 耕さないで自然の土の状態をキープしつつ
3: 2年半寝かした草チップをその上に乗せてビニールマルチで覆う
多様な草をビニールマルチが抑え、草が伸びるべきだったエネルギーを野菜が使う。
何農法ですか?と聞かれる機会が多くなり、簡単に説明できないかと考えていた。
不耕起ビニールマルチ草チップ農法。とかで通じる?
簡単にいうとこのような感じです。
生の刈り草を土に漉き込むと、それを分解する微生物群と、野菜を成長を補助する微生物群は、おそらく仲が良くないので、共存が難しい。京大のデータと畑の観察が、共存が難しい事を推論づける。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/160309_1.html
生草分解微生物が優勢となり共存が難しいために、普通の草は発芽することができない。地下茎で遠くからやって来る植物がまず入って来る。スギナのような。
土の深さで異なると思われる微生物群、団粒構造で異なる微生物群を耕さないことで温存する。
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-26310302/26310302seika.pdf
2年半寝かせた草は分解が終了し、分解する微生物群が退席し、野菜を成長させる微生物群が定着できる状態にある事を、師匠、兄弟子とのディスカッション、学術論文、畑の観察から、確信している。
ビニールマルチが草が伸びるべきエネルギーを野菜が伸びるエネルギーに変えている事をここ数年の畑の観察から実感している。