スイカズラが持っているマイクロRNAであるmiR2911は、コロナウィルス遺伝子の28カ所に結合して働きを抑えることがわかりました。
じゃあ、スイカズラの煎じ汁はコロナウイルスに効くのか?
スイカズラの煎じ汁を飲んだ2時間後の血液中にmiR2911が存在することが示されました。
スイカズラの煎じ汁を飲んだ患者さんは、平均4日でPCR陰性になり、飲んでいない患者さんは平均12日でPCR陰性になった。
その論文はこちら 2020年
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32802404/
浜松医科大学の論文抄読会で、私はこの論文を研究者の皆様に紹介しました(2024.5.30)。
研究者の皆様から出た質問:
「この実験では、シャーレで培養している細胞に、先にmiR2911を投与してから、コロナウィルスに感染させているが、実際にはコロナに感染したことがわかった後でmiR2911治療という順番になるので、実験の順番を逆にしてデータを出したほうが良いのではないか。」
「患者さんの治療にはスイカズラの煎じ汁を用いているけれども、本当にその中のmiR2911が効いているのか証明するためには、スイカズラの煎じ汁からmiR2911だけをなくしたものも準備してコントロール実験をする必要がある。」
原因と結果を追求するとそうなります。私の盲点だった視点をアドバイスくれる研究者の皆様はありがたい。
一方で、スイカズラで4日で治ったことは事実。
研究者は詳細を追及し
農業者は事実を観察し
情報をすり合わせたら見えてくる世界。
エビデンスと観察を共に大切にする。
論文中の言葉:
スイカズラは1000年前から中国でウィルスの感染症の治療に使用されてきました。スイカズラの煎じ汁から吸収された植物のmiR2911がコロナウィルスの複製を阻害し、患者の治療に役に立つ可能性があります。
以上がスイカズラの論文です。でもスイカズラって漢方薬で特殊じゃん。って?
一方で、以下に野菜のmiR2911の論文を示します。
スイカズラって漢方薬で特殊じゃん。って観点から、野菜でいいかもって観点へ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27251858/
miR2911は、カリフラワー548.8、キャベツ380.0、ブロッコリー301.6、ほうれん草228.3、レタス84.3の順に多く入っている。
そして、これらを食べたら血液中にmiR2911が出てくるんだけど、濃縮率が違っていて、ほうれん草を食べたとき血液中のmiR2911は一番多い。多い順に並べると、ほうれん草(spinach)、カリフラワー、キャベツ、ブロッコリー、レタス。こちらはマウスでの実験です。
これはおそらく、miR2911を取り囲んでいるたんぱく質が違っていて、この中では、ほうれん草のたんぱく質が一番強固にmiR2911を分解から守っている。
その観点から行くと、最初の論文に戻りますが、スイカズラは100℃80分でも壊れないので、薬的に煎じて使うには最強なのだと個人的には思います。ほかの野菜は同じ条件で加熱してないのでわかりませんが、1000年前の中国ですでに薬としてスイカズラに白羽の矢が立っていたことを考えると、多くの植物がmiR2911を持っているにもかかわらず、スイカズラが選ばれていたことを考えると、スイカズラのmiR2911は最強耐熱たんぱく質に守られているのかなと想像します。
100℃で水のクラスタをばらばらにし、冷ましながら水の構造でmiR2911を囲み、飲む。
miR2911は、植物なら何でも持っているリボソームRNAの分解産物ですから、野菜なら何でも持っていると考えられます。リボソームはタンパク質合成にかかわりますから、細胞分裂が盛んな花芽などの組織にmiR2911は多いと考えている研究者もいます。
また、野菜なら何でも持っていることから、農法関係なくすべての農家さんの野菜がmiR2911を持っていると思われます。そこもまた希望がありますね。
とはいえ、土壌微生物が、様々な種類のmiRを野菜に送り込んでいる可能性に私は着目しています。
2022年のこちらの論文では、外生菌根菌がmiRNAを植物の根に送り込んで共生を安定化させている可能性が示されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35012977/
また2019年のこちらの論文では、アーバスキュラ菌根菌のmiRNAとその標的となる植物側のmRNAの予測が示されています。
https://bmcgenomics.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12864-019-5561-0
さらには、様々な病原性のものに対して、miRが健康をサポートしてくれるはずだと思っています。
土壌微生物を大切に考えている農家さんの野菜は強い。
おそらく我々は、そのようにして4億5千年間生き残ってきた、力の宇宙の摂理でめちゃくちゃ強いホモサピエンスですから、そのような野菜を食べましょう。
その中でも菌根菌は、野菜が死んじゃったら自分も死ぬ絶対共生菌ですから、野菜が元気でいてくれるようにチェックしている本気度が違うと思っています。菌根菌こそ、野菜の健康維持に決定的なmiRを野菜に送り込んでいるのではないか?その健康に優れた野菜を食べた人間の健康も維持されるのではないか。
そんな思いにつながるエビデンスが出てくれたら。
miRを大切に考えるmiRファーム(ミヤファーム)の願いです。
まあこのmir2911辺り2012年から特許がとられておりまして。
https://patents.google.com/patent/JP6231099B2/ja
あとこれも言っとかなきゃ
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25287280/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29458129/
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31140131/
ガンも治しちゃうし
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8244210/
Honeysuckle is a time‐honored herb with anticancer activity in traditional Chinese medicine.
野菜食べましょ。お届けします。