乾燥耐性のある植物は、乾燥に耐えている間、体内で小さい水を減らして、2個くっついた水を増やしている。同じH2Oでも。水分子の大きさの割合を変えている。水分子の結合が違う。水なら何でも同じではないのだ。2個くっついた水は働きが違うのだ。「水2量体は「死なずに乾燥する」能力にとって特に重要な可能性がある。」
2019年今年のNatureグループ誌に掲載された神戸大学の論文を読んでいる。
https://www.nature.com/articles/s41598-019-39443-4
一方で乾燥に耐性のない植物は、水の状態をあまり変化させることができずに枯れてゆく。
単量体、2量体、3量体、4量体、5・・水の水素結合を増減することによって乾燥に対応している植物。
単量体が多い水を使う場面と、2量体が多い水を使う場面は違うのだ。その水はどんな生命現象に使われている?何を保持している?
一方で、ヨーグルトを作る微生物は周りの水を変化させて単量体多目にしていたり。PLoS One 10, e0130698 (2015)神戸大学
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0130698
善玉菌を取り巻く水の種類と、悪玉菌を取り巻く水の種類は違うのだ。
さらには、牛乳の水の構造変化で牛の発情期を特定できたり。2量体が減って3量体が増えている他。(この論文は有料なのでデータは表示しません:Reproduction in Domestic Animals, 50(3), 522–525 2015 神戸大学)
尿の水の構造変化で発情期がわかったり。やはり3量体、4量体が増えている。(2013
神戸大学)
https://protocolexchange.researchsquare.com/article/nprot-2653/v1
さらにはパンダの発情期を把握したり。
水の高次構造に関する研究が進んでいる。水の高次構造の違いを理解することによって農家はどこまでイケルカ?
一方で私の実験では、水の違いで苗が腐りやすかったりする。
苗を育てる水は何量体のどんな構成がいい?その水は何を保持している?
さらには月齢や温度、pHでダイナミックに水の構成が変化している。いつ育てればいい?
新月時のその水の構造は?その型は何を保持していない?
私の実験では水の違いで発芽しやすかったりする。
発芽しやすい水の構成は?それは何を保持しやすい?
スゴイ野菜ができる土地に湧いている水の構成は?
経験的に知っていることにエビデンスを。
そんなことがわかってくる。
農家は次のステージへ。
月のリズムで農業を行なう太陰暦にサイエンスを。
月齢で植える智慧にエビデンスを。
古来の技術はエビデンスのスポットライトにより理解を深めるのだ。
オマジナイの時代の智慧に、科学の時代の裏付けを。
この100年は古代と未来を結ぶ試行錯誤の時代であったか。この100年を越えて行く。
そしてオマジナイではツムギきれなかった細部を理解して未来へゆく。
私一人では読み解けない物理化学系分野の学術論文を、大学の研究室でプレゼンして研究者の皆様にアドバイスいただけるありがたいご縁。次は何を読み解こう?
次は:化学の研究者さんが多分興味のある「糖の異性体。水を調べればわかっちゃう。」にします。それを読み解いたら、化学の研究者さんとヂスカッションしていろいろ教えてもらうのだ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0008621518301459
それと並行してパラメーターを決める元になった神戸大学の論文:これを読んで
https://www.osapublishing.org/jnirs/abstract.cfm?uri=jnirs-17-6-303
そこまで理解できたら次は学会に参加して、執筆したグループにお話を伺う。
しばらく水に着目して行きます。
自然農園宮ファームにエビデンスを。
生命食野菜にスパイスを。
古代と未来の繋ぎが加速する素晴らしい時代にありがとう。
未来の農業は?
水はすごくセンシティブで、例えば段階希釈した溶液と、ダイレクトに希釈した溶液では、スペクトルパターンが違う。水の構造が違う。という。
この記事、私の勉強がまだ途中で完成していません。随時完成させていきます。
***********今後の勉強用の情報↓************
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0101997
「水はタンパク質と相互作用することでタンパク質の折り畳み、ダイナミクス、機能性に関係すると考えられています。
https://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/bi00483a001?journalCode=bichaw
Dill KA (1990) Dominant forces in protein folding. Biochemistry 29: 7133–7155.」