野菜にストチュウをかけると病気に強くなるという。ストチュウ=酢と酎=お酢と焼酎。ストチュウを科学する。
まずは「酢」
「植物に酢酸を与えると乾燥に強くなるメカニズムを発見」
H29.6の理化学研究所の発表(Nature Plants)
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20170627/index.html
「苗を植えた後の数日間雨が降らなかったらどうしよう?」ストチュウがあれば何日も雨が降らなくても水をあげないでも立派に育ってゆくから。
10mMの酢酸で処理すると植物は乾燥に強くなる。
純米酢に含まれる酢酸濃度を3%とすると酢20gに水を加えて1Lにすれば約10mMになる。
その他:
・酢酸の殺線虫効果
http://jppa.or.jp/shiryokan/pdf/64_09_01.pdf
・その他の関連情報
https://www.jeinou.com/consultation/qa/vegetable/2007/08/17/180052.html
「酎」
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/laboratory/niaes/manual/080354.html
2018.3の農研機構の発表「低濃度エタノールを利用した土壌還元作用による土壌消毒」1%以下のエタノールで消毒効果がある。
「植えた苗に病原菌がつかないかしら?」ストチュウがあれば大丈夫!
1%というと20%の焼酎を20倍希釈すればいいわけね。50mlの焼酎に水を加えて1Lにする。
結論:焼酎50mlとお酢20gに水を入れて1Lにしたものを苗にかけて数日したら植える。
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20170703/index.html
H29.7の理化学研究所の発表「エタノールが植物の耐塩性を高めることを発見」台風で塩の雨が降っても大丈夫かもね。
経験的に良いことがわかっているものに科学の理由を探して当てはめてゆく。人類の叡智のパズルをはめてゆく。
わからないことだらけでパネルクイズのパネルはほとんど開いてないかもしれないけれど、開いているパズルを探してはめ込んでアタックチャンスの裏側を想像してみる。
そして自分で試して納得する。
試してみると違いが分かる。

乾燥耐性とか消毒レベルで説明のつかない成長の違いは開いてないパズルから想像する。
謝辞:
株式会社耕 杉田さん、田中ゆうのう 田中さん のアドバイスで科学することが出来ました。ありがとうございました。